2023年4月15日(土)に講演会「よみがえる聆涛閣コレクション 神戸歴史遺産「住吉の豪商・吉田家関係資料」を知り、守り、伝える」を開催しました。江戸時代、神戸住吉の豪商・吉田家は、考古資料、書画、工芸品を収集し研究する「好古家」として広くその名が知られる存在でした。住吉に遺された吉田家の資料は、2023年1 月に「神戸歴史遺産」に認定され、国立歴史民俗博物館の企画展「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」(会期2023年3月7日(火)~5月7日(日))では、吉田家の歴史や旧蔵資料が取り上げられました。吉田家の収集資料に注目が集まるなか、吉田家とその収集品の関係を多角的に考えるために企画したのが本講演会です。

講演会「よみがえる聆涛閣コレクション 神戸歴史遺産「住吉の豪商・吉田家関係資料」を知り、守り、伝える」

【日時】2023年4月15日(土)13:00~16:00
【主催】人間文化研究機構基幹研究プロジェクト「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」
【共催】一般財団法人住吉学園住吉歴史資料館、神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター
【協力】神戸市
【報告】
・藪田貫(兵庫県立歴史博物館館長)「摂津・河内の旧家と武家の交流-住吉村吉田喜平次を中心に-」
・三上喜孝(国立歴史民俗博物館教授)「『聆涛閣集古帖』の魅力-国立歴史民俗博物館企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」がめざしたもの-」
・須藤宏(神戸史談会)「聆涛閣と宝物、明治以降」
・加藤明恵(神戸大学大学院人文学研究科特命助教)「吉田道可の文化的ネットワーク-松平定信『集古十種』編纂を中心に-」
・古市晃(神戸大学大学院人文学研究科教授)「吉田家資料の伝来と新出資料の発見」
【参加者】117名