第11回全国史料ネット研究交流集会 in 神戸 開催概要
- 会期:2025年1月12日(日)・13日(月・祝)
- 会場:神戸大学統合研究拠点コンベンションホール *アクセスはこちら
- 開催形式:対面+オンライン(ハイフレックス方式/定員は現地会場200名・オンライン300名)
- 主催:第11回全国史料ネット研究交流集会実行委員会、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」
- 共催:科学研究費補助金特別推進研究(課題番号:19H05457)「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」(研究代表:奥村弘)、神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター
- 後援:あらいぐま明石、あらいぐま大阪、甲州史料調査会、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク、山形文化遺産防災ネットワーク、そうま歴史資料保存ネットワーク、ふくしま歴史資料保存ネットワーク、茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク、とちぎ歴史資料ネットワーク、那須資料ネット、群馬歴史資料継承ネットワーク、NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん、北総地域資料・文化財保全ネットワーク、千葉歴史・自然資料救済ネットワーク、地域史料保全有志の会、信州資料ネット、新潟歴史資料救済ネットワーク、いしかわ歴史資料保全ネットワーク、東海歴史資料保全ネットワーク、歴史資料保全ネット・わかやま、山陰歴史資料ネットワーク、岡山史料ネット、広島歴史資料ネットワーク、歴史資料ネットワーク・徳島、愛媛資料ネット、高知地域資料保存ネットワーク、熊本被災史料レスキューネットワーク、宮崎歴史資料ネットワーク、鹿児島歴史資料防災ネットワーク(11月28日現在)
開催趣旨
阪神・淡路大震災から30年が経とうとしています。この大災害を契機に発足した歴史資料ネットワーク(神戸史料ネット)を端緒として、資料ネット活動は全国へと広がり、各地で地域の歴史文化の保存・継承のための実践が展開されるようになりました。2015年に始まる資料ネット間の交流を狙いとした「全国史料ネット研究交流集会」は、いまや10回の開催を数えるにいたり、歴史文化や資料保全に関心を持つ多様な立場の人々が集う場へと成長しました。さらに、2020年に設立した文化財防災センターによって、全国規模での文化財保護体制が構築されつつあります。これらの動きは、地域の歴史文化や文化財を次世代に引き継ぐ重要性が、より多くの人々に認識されるようになったことを意味しており、30年間での大きな変化と評価してよいでしょう。
一方、歴史資料ネットワークはこの間、被災史料の保全活動を通じて地域の歴史文化や歴史資料にかかわる課題を明らかにし、それを関係者だけでなく社会全体で共有するための取り組みを続けてきました。史料保存の活動の輪は着実に広がりを見せていますが、これまで提起してきた課題はどの程度社会に浸透したのでしょうか。本集会では、歴史資料ネットワーク30年の歩みを振り返り、被災地で発見された課題を整理・検証し、あらためて地域の歴史文化や歴史資料の継承を社会全体で共有することの必要性を参加者とともに考えます。特に、活動の担い手が世代交代を迎えている現在、この問いを明確にしていくことは、今後の資料ネットの役割や運動の方向性を展望する上で重要な意味を持ちます。本集会での議論や交流が次世代の活動へとつながることを期待します。
プログラム
1月12日(日)13時30分~17時 第1セッション「阪神・淡路大震災から30年 地域歴史遺産の現在」
- 登壇者
辻川敦(あまがさきアーカイブズ)、季村範江(震災・まちのアーカイブ)、松岡健(神戸新聞社)、百済正人(兵庫県立御影高等学校)、辰巳楽々(兵庫県立大学環境人間学部)、第11回全国史料ネット研究交流集会実行委員 - 情報交換会(18時10分~20時10分)@神戸市商工会議所会館(神戸市中央区港島中町6丁目1番地/集会会場からポートライナーで約3分)
1月13日(月・祝)10時00分~15時 第2セッション「水損資料対応の20年を振り返る」+ポスターセッション・総合討論
- 登壇者
藤木透(佐用町教育委員会)、下向井祐子(広島県立文書館)、篠原佳代子・田中睦美(あらいぐま大阪)、中南晶一(あらいぐま明石)、北村美香(大阪市立自然史博物館)、板垣貴志(山陰歴史資料ネットワーク)、松下正和(歴史資料ネットワーク)、河野未央(歴史資料ネットワーク)、奥村弘(歴史資料ネットワーク(*2日間の総括担当)) - ポスターセッション(12時30分~13時30分)
- 総合討論:(13時50分~15時)